●黒井さんと仲良くなれるかも
可愛い可愛いvaioのピンクちゃんが老衰のために挙動不審になって仕方なく買った黒いパソコンの黒井さん。
絵も描くために買ったアイパッドプロの絵美ちゃんのスッキリと洗練された美貌と比べてもがったり見劣りするの。
おでかけはいつも一緒のミニちゃんの愛されキャラにもかなわないしね。
キーボードの真ん中に赤いポッチがついているだけの控え目なお洒落しかしない。
音もたてずにもくもくと仕事をするあたりもきっとわたしのこと嫌っているのよね。ってわかるわけ。
フン、どうせわたしみたいに喋ってばかりの女のこと
「口動かさないで手を動かせ」
って思っているんでしょ。
ま、大枚はたいて買ったんだから仕事はしてもらうからね。と悪い女衒になった気持ちで黒井さんをこき使う。
って言ってもAmazonで買い物するとか、保健所で出してるpdfだかをダウンロードする程度なんだけどね。
今朝、郵便局から書留が来て起こされたの。
黒井さんの会社からよ。
「チッ、せっかく惰眠を貪っているときに起こしやがってどうせ領収書でしょ」
と夕方まで放っておいたんだけどね。
さっき開けてみたら、2000円のQuoカードが入っていた。
黒井さんを買った人の中から厳正な抽選の結果当たったんだってー!
ええーーーっ!黒井さんって持参金付きだったんだ。
愛想のないヤツと思ったけど意外といいヒトなのかも。あ、ヒトじゃないけど。
何に弱いってお金に弱いわたしなのでもう黒井さんは親友よ。
●市松模様
子どもの時から市松模様が好きだったの。
わたしんちではMG5って呼んでたけど。
わかる?昔々の資生堂の男性用化粧品のMG5が黒白の市松模様でね。
「今日はMG5のワンピース着ていきたい!」とか
「今日のリボンMG5がいい」とか言ってたのよね。
あれれ、すんごくお嬢さんっぽく感じるけどそんなことないの。
田舎の子ども。亀子の娘。
南インド屋っていう屋号でお店をやっていて、今は料理教室やレシピブログやっして今度スパイスも売るんだけどね。
経費削減のためにわたしは包装紙を考えるんだけどね。
つい市松模様になっちゃう。
ま、四角四角四角四角だから楽なんだけどね。
と、ところがね、わたしがフリーハンドで市松模様を描くとどんどん歪むのよ。
東京オリンピックの模様みたいになるんだよね。
描いていてめまいがするわよ。
家内制手工業の辛さよ。
目指せマニュファクチャー!
それとね、女の子は金太郎飴っぽいものも好きだと思う。
同じ模様がいっぱいあるの。
切っても切っても同じ模様ってのが嬉しい。
その同じが微妙にずれているところがあるとまた楽しいのよ!
だからね、チェッカークッキー大好き。
MG5模様で、しかも切っていっぱい作る。という。
みさおの女の子心を鷲掴みなのよ。
あれ、鷲掴みって鷲を手で捕まえるってこと?
気持ち悪くて手で触れないよわたし。
違うか鷲が獲物を捕まえることだわね。
それならわかる!
●ショートケーキ
毎日昼寝して、美味しいもの食べて、くだらない絵を描きちらしているだけの日々と思われているんだけど、まあ85%くらいはそうなんだけど、たまには忙しい。
今日は壮二郎と「お疲れ様」の意味合いでお互いをねぎらうために札幌駅前の六花亭カフェに行ったのよ
別に疲れていなくても行くんだけどね。
そう、六花亭札幌本店カフェのショートケーキを持ち帰るためにスタンプカードで保冷バッグと交換したのはわたし。
冬道を20分歩いて森林公園店にショートケーキを買いに行くにはわたし。
札幌市内で売っているショートケーキの製造場所が変わったことを味で見破ったのは壮二郎。
わたしたちは六花亭ショートケーキFBIと呼ばれる親子なのよ。自称だけどね。
順番待ちの紙に名前を書こうとしたら親切な店員さんが
「あ、今日はショートケーキ売り切れなんですよ」
とわざわざ教えてくれた。
夕方だからねえ。と席についたら注文を取りに来た店員さんも
「今日はショートケーキ売り切れなんですよ」
と言った。
仕方ないよね。夕方だしね。
イチゴパフェとコーヒーとプレミアム25っていうチョコケーキを注文して喜んで食べていたら、違う店員さんが隣のテーブルを片付けながら
「今日はショートケーキ売り切れなんですよ」
と言った。
六花亭の店員さんはわたしのもじゃもじゃ頭を見るとショートケーキのオバサンが来た!って思うんだわね。
平気そうに顔色も変えないけどホントは凄く恥ずかしい。
色黒だから赤面してもバレないだけなんだけどね。