日記2019/01/12「髪の毛の言語」「マスターいつもの」「男の子はね」

●髪の毛の言語

デパート店員時代に自分の中の感覚として要注意のヘアスタイルがあったの。

オバサン向けのショップだったのだけれど、おばさんのボブヘアとお団子頭。

ボブは前髪を真っ直ぐに切りそろえているのが最も危険でお団子は大きければ大きいほど、その位置が高ければ高いほど危険だったの。あ、みんなじゃないのよ。要注意ってだけね。

ヘアスタイルってわたしってこういう人なんですよね。ってメッセージで、わたしがとても不思議なのは女性の7・3分けのショートカット。平成オジサンのお嬢さんの女性代議士とか久米宏さんとニュースで並んでいてそのあとテレ東のニュース番組に移った人とか、あとやんごとなきお方も一時7・3だったのよ。

この女性3大7・3のメッセージは何かな。って考えたらきっと「わたしは真面目でキチッとしていてうっかりミスしない安心な女です」だと思う。

覚醒剤使用で逮捕されたあとの記者会見でのりピーがいまどきカチューシャを頭につけていたのを見てえらく驚いたっけ。なんだか既視感のある光景だななんだろ。と考えたら郷ひろみとの破局会見での松田聖子がカチューシャだった。

これは「わたしは清純です」ってメッセージのヘアスタイルだな。とサンミュージックの相沢社長の差し金だよね。やり手だよね。

わたしが思い出す芸能ネタはホントに古いな。テレビは岩盤浴の休憩室でしか見ないからいつまでたっても情報が更新されないのよ。

他人のヘアスタイルあれこれ言ってるわたしと壮二郎のヘアスタイルがこれだからね。わたしのヘアスタイルのメッセージが何かって?えーっと。「パワー爆発です!」かな。「肌も髪も焦げてます!」かな。これメッセージじゃなくて印象だわね。

壮二郎のヘアスタイルのメッセージ?「出家する気で頑張ります」だな。きっと。

いいのよ自分の日記なんだから好きなこと書いて。

●マスターいつもの

わたしが年上の男性が好みなのは友達はみんな知っている。

晩年の三國連太郎、ああ晩年なんだなと思う仲代達也、おじさまっぽくて好きだった坂東妻三郎がたったの52歳で亡くなっていると知り急に恋心が冷えた。

歳とっていればいるほどステキに感じるって、若い女が好きなスケベおじさんとそんなに変わらないかな。

ファザコン娘が56歳になるとこうなるんだと思う。

わたしの中のステキなおじさまは美しく手入れのされたロマンスグレイに仕立ての良いスーツ。ベストつきの三つ揃えならなおいい。カフスボタンがついているとなおいいぞ。と言うかそんなヒト2019年の日本に現存するのか?

現実に見かけるおじいさんに心を動かされることはまずない。

「行きつけの店」で「マスターいつもの」とか、実は3回しか行ったことのない居酒屋で「おやじいつもの」と言うじいさんを見ると殺意さえ湧くのはどうしてなんだろう。

わたしの理想のロマンスグレイは全員鬼籍に入ったのかなあ。

 

●男の子はね

出戻ってすぐにデパートの婦人服売り場に立ったので、突然周りが20歳も上のオバサンだらけになった。

そこで出会う男の子を産んだことのあるオバサンに何百回言われただろ。

「え、やしまさんって離婚しているの?ええええ?男の子3人?大変ねえ。(哀れむ目)でもね、男の子はお母さんが好きだから必ず親孝行してくれるわよ」

いやあ、男の子はお母さんが好き。ってそれ自分の願望を言ってない?

それ「犬は肉が好き」くらいザックリした話じゃない?

もしかして都市伝説じゃない?

ちなみに我が家の長男は

「みさおちゃんは夫婦で1・75人しか子どもを育てないこの時代に1人で3人も育てたんだから先のことは何も心配しなくていいんだよ」というとろけるような甘い言葉を囁いたのだけれどももう一年半会っていない。

「みさおと一生暮らしても仕方ないかなと思うよ」と言った三男はあけましておめでとうのメールも来ない。

ただひとり一緒に暮らしている二男は小学生のときに

「ボクね、介護って嫌なんだよねえ。ボク絶対にしたくない!」と早々と宣言したの。

気は抜けない。

もしもこれから大金を手にしたらどの息子にも教えないで糠漬けの樽の中に隠すことにする。

え、みさおちゃん、糠床なんて持ってたっけ?って?

だからビンボー人は嫌なのよ。

隠すほどの大金手に入れたんなら樽くらい買うわよ。

セコム頼むより安いでしょ。

 

 

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