身体に悪いとされているものってどうして美味しいのだろう。
母子家庭で苦労している頃は、疲れ果てた日の自分を慰めるものは
「みさおのバカセット」だった。
コカ・コーラとポテトチップスとグリコのアーモンドチョコ。
これを甘いしょっぱいスッとするの繰り返しで食べると、あーら不思議。
身体に溜まった悲しみや疲れが溶ける。ような気がした。
普段は身体に良いものを食べている方だと思う。
食事は南インド屋のもの中心(宣伝ですヨロシク)
お菓子は六花亭か手造りのもの。
ところが体調が崩れそうになると途端にジャンキーなものが食べたくなるの。
風邪のひきかけにはインスタントラーメン!
濃い塩分スープと化学調味料が、これクスリ?っていうくらい効くのよ。
東京出張から戻って「ラーメン二郎」に行ったの。
久しぶりいい。食べたかったわよ。二郎。
前回行った時は「みさお人生の危機」というくらいに傷ついていた。
今回は別に傷ついていないのだけれど、まあちょっと疲れていたの。
カウンターテーブルに座ってお隣さんが食べるのを見ただけで効いてきたわよ。
そう、わたしはプラシーボの女王と呼ばれた女。
薬局で売ってるクスリを見るだけで病気が治る便利な女よ。
でも、その分あまりよろしくないモノも拾いやすい、廃品回収、ときには産業廃棄物処理までやっちゃうんだけどね。
これは麻紐か?というくらい太い麺と、背脂の浮いたスープは脳髄に来るしょっぱさ。
顎関節に無理を強いて堅いキャベツも大きい豚肉も口の中全部余すことなく使って食べるのよ。
そうするとね、なんだかすーーーっと悪いものが落ちたような気がする。
浄化食だよ二郎のラーメン。
突然大量の脂をとるから、ちょっぴりお腹も緩くなるのだけれどね、夜ベッドに入って気づいたの。
あんなにボンボンに膨らんでいたお腹が引っ込んでる。
あれ?二郎のラーメンで痩せた?
下野さんからメールが来た。
「よく二郎のラーメン食えるね」
って。フン。
彼は良い食材を丁寧に作ったものを毎日たべているばっかりに、外食するたびににお腹を下していること知ってるんだからね。
お腹を甘やかしてるんだよ。
「それがねえ、二郎のラーメン食べたらお腹すっきり引っ込んだのよ。」
「あ、セッションとかワークショップとかすると腹膨らむでしょ」
と下野さん。
「ゲップもいっぱい出るんでしょ」
「そして家に戻っておならブーなんでしょ」
安藤庵もそうらしい。多分。
どうしてそうなるのかなあ。
そういえば仙骨先生もわたしが行くとゲホゲホ苦しむ。なにかを吸い込むのね。
チャクラ調整をしてくれたI先生は、悪いものを吸って吸って身体に貯めこんでこれ以上入らなくなったらある神社のお堂に行って捨ててくると言ってたっけなあ。
ヒトのよろしくないものって身体に入るのかなあ。
そして、それってヘチマスポンジみたいに空気を含んでいてそれがお腹を苦しくする感じがするの。
で、それをどう解決するか。仙骨先生はゴホゴホ、安藤庵はブー、I先生はお参り。
わたしは、濃いめの塩分の温かいスープで楽になる感じがする。
わたしは子どもの頃から車酔いするとうどんが食べたくなったの。
駅構内にお蕎麦屋さんがあるのはその需要なんだと信じていたもん。
南インド屋のラッサムも緊急用に常に携帯しているのだけれどね。これ宣伝ね。
わたしはだいたいの身体の不調は塩分とスパイスと温かいもので治る。
ちょっとした心の不調は甘いもの(六花亭)とスパイスと炭酸水とコーヒーで治る。
それでもだめなら二郎に行けば良いとわかった。
身体に良いとされている食品だけがわたしを助けてくれるだけじゃなくってね。
血圧上げるとか、肥るとかなんだとか日陰生活を送っている食品までわたしを助けてくれるのよ。
どれも安上がりね。幸せな人生だとつくづく思うわけよ。