●モテない理由
ずーっとあまりモテない女の子だった。
どうしてかな?
と何度か思ったけれども深く掘り下げずに、結婚して欲しいと言われてホイホイ結婚したり、ああこれは失敗だったな。と、離婚したりしてあっという間に56歳。
我が人生、ムスメ時代よりも人妻時代よりも離婚してからが長い。
四半世紀の筋金入りの堂々たる出戻り。
あーあ、今頃になってモテなかった理由がわかったの!
気づくのが40年遅かったわ。
「南インド屋スパイスコレクション」の販売拡大を狙って料理動画を撮ったわけ。
(見た?みんな一日一回見てね!サブリミナル効果で魔法の粉買いたい病気に罹ってね!)
公開して自分のページでシェアしてからも実は見ていなかったのよ。
きっと見ると嫌な気持ちになるだろうなあ。ってね。
思い切って見るとね、案の定。母亀子(仮名)と亀子の姉の豆子(仮名)に似ているの。
亀と豆のミックスよ。ああ可哀そうなわたし。
鼻にかかった声も、10キロは痩せるべき体格も目を逸らしたかったけれども
それよりショックだったのはわたしの動き。
ドタドタして、ガチャガチャしてモタモタしているのね。
そしてキョロキョロしてソワソワしてるのね。
学生の頃言われたのよ。
「ミサオ、モテたかったら立つな動くな喋るな。」
って。
その通りだったわ。
3秒で
「ああ、この人は不器用で粗忽なんだな」ってわかる。
これじゃモテないよなああああ。
これ矯正できるレベルじゃないわ。
あーあ、良かったわよ。
16歳の時にこの事実に気が付いていたら、自分を嫌いになって、おどおどしていたと思う。
フン、今頃モテない理由に気づいても遅いわ。
このままで行くわよ!
●羞恥心
敬愛する山川紘矢さんが「コトダマ歌手」になってCDを発売した頃に札幌にいらして
「操さんいまここで僕のCDをかけてください。僕は羞恥心が無いから自分の歌を楽しめるんですよ」
と、仰ったときに
「何て素敵なんだろう」
と、思ったの。
そのあと、山川ご夫妻のスピリットダンスに参加して踊り狂って最後の羞恥心がばりりんと剥がれたの。
神様が剥がしてくれたのだと思う。
「みさおちゃん元々恥ずかしがり屋じゃないでしょ」
って思うでしょ。
わたしでもちょっとはあったのよ!恥ずかしい。って心が。
でも、自営業で生きて行くって決めたわたしにはもう「恥ずかしい」って気持ちは不要なんだな。
フン、羞恥心なんて一円にもならないわ。
羞恥心なんて犬に食わせろ。って言ったら世の中の愛犬家に嫌われるし。
ドブに捨てろ。なんて言うと「不法投棄」とか「環境問題」とか「産業廃棄物」とか面倒だから。
ここはキレイに
神様にお返しする。
ってことにしようじゃないの。
神様は、「罪」や「悪」にもきっと寛容なんだから、わたしがもういらなくなった「羞恥心」も引き取ってくれる。
きっと「製造者責任法」っていうのだと思うの。
これがなくなるとホントに気楽。
神様は、子どもの頃からエンドレスでわたしの耳に響いていた
「恥ずかしい!そんなんじゃお嫁に行けないよ」
「誰が見ているかわからないんだから恥ずかしくないようにしなさい」
「そんなことしたら人に笑われるわよ」
っていうしょうもない音響のスイッチも切ってくれたのよ。
さすが神様よ。
余計な雑音が無くなったら、のびのび暮らせる。
神様の羞恥心回収サービスは無料、毎日、申し込み不要!
●おうちがインド
日本中のほぼ皆さんは初夏の気分で暮しているのだろうなあ。
ここ札幌は6月に入っても夕方にはひんやりしちゃうの。
夜のお出かけには未だにタイツ履いちゃうもんね。信じられないでしょ?
わたしは寒いのが苦手で、南国に行くと体調がよくなるの。
足も腰も関節全部がすうっと動く感じ。
札幌にいるとすぐにお腹が痛くなるのだけれど、暖かい土地にいると全く痛くならない。
それでね、我が家を熱帯にする方法を思いついたの。壮二郎が。
あはは、この時期でも躊躇わずにストーブつけること。
簡単でしょ。
部屋の中で、暑いわあ。って汗流してるのよ。ストーブつけて。
体調良くなるの。
そうよ、ここはインド!
え、灯油代金かかるって?
インドに行く旅費を考えたら安いわよ。