●元気です
日記をさぼっていたけど元気です。
お蔭様でスパイスの販売が忙しくて、隙間時間に昼寝をしていました。
慣れない手作業と事務作業で浅い息しかできない状態だったのですが、かなり仕事しやすい環境になったので当初ほどてんてこまいにならないの。
そ、商品の内容が決まって、袋と包装紙が出来たらすぐに売り出したの。へへへ。
最初の数日は何も考えられなかったのだけれども、最近は「なんて幸せな仕事なんだろう」って思ってるの。
わたしは離婚してから働き始めたのだけれども、ずっとデパートの婦人服売り場にいたの。
ハッキリ言って全く好みじゃない服なのに、それを無理して好きになってお客様にお勧めしていたの。
だって店員さんが好きじゃない服をお客様が買いたくなるわけないよね。
もうね、愛少女ポリアンナ店員よ。
この服の良いところを見つける!ってのね。
そして、店員同志の足の引っ張り合いに、意地悪上司に口うるさいお客様。
もうね、小公女セーラ店員よ。
意地悪されても泣かない瞳キラリよ。
そうよそうよ。お洋服が売れない日は誰かが買ってくれるまで早番でも帰れない
お尻に火がつきっぱなしの
マッチ売りの少女店員だったんだから!
今はホントに幸せ。
だって好きなものだけ売るんだもん。
美味しくて、ね、ね、みんな食べてーーー!ってものだけ売るんだもん。
内容表示の紙だって包装紙だって(あんなのだけど)自分のお気に入りを作っているんだもん。
お客様を騙している気持ちゼロで、周りに余計な気を遣わずにできる仕事があるなんて。ああ幸せ。
こんな幸せな日が来るなんてあの頃は思いもしなかったよ。
高い山の頂上でヤッホー!と叫びたいくらい嬉しい。
みんな!好きなことを仕事にしようよ。って言うと自己啓発系か?だけど。
好きなもの売るのは楽しいよ。
●これの人ですか?
お出かけから戻って来た壮二郎。
いつも機嫌の良い子なんだけど、ちょっとしょんぼりしてる。
「カレー食べていたら先にいたお客様が、これの人ですか?ってアイパッドの画面を見せてきたんだよね。南インド屋の僕の包装紙の画面…」
わたしが
「みさおさんブログの絵とそっくりですぐわかりました!」
って言われた事を教えると、嬉しそうにバカにしたように笑っていたのに。
フン!わかったかわたしの気持ち。
肖像画家みさおの実力発揮よ。
●魔女化した理由
今までに何度か死を覚悟した瞬間がある。56年も生きていればあるよね。
手術台の上だったり、狂暴な人と対峙したり、診察室だったり。
場面は色々。
その時に自分の身体から
「死にたくない!絶対に生きる!」
って思いがマグマみたいに駆け昇って来た。
ギリギリの場面になるとこんなに強い衝動が湧くんだ。と驚いた。
普段は「美味しいもの」「楽なこと」「綺麗なもの」
なんてことたちに気を取られているのだけれど、わたしのこの身体には「生きたい!」っていう強い欲望があって、ギリギリの場面には自分の身体がその欲望だけで満タンになるのね。
そんな場面は人生にそう無いし、そんな目に遭わない方が幸せで。
そしてそんな目に遭ってわたしは魔女化したんだよねえ。
なんてことをふと思った。