山川ご夫妻とわたし

南インド屋を閉店してから、家でごろごろしたり、ブログ書いたりして過ごしていますが、実は7月に敬愛する山川紘矢・亜希子ご夫妻の講演会とリトリートを開催します。

子どもとのしょうもない思い出を書きちらかしている場合じゃなくなったので、

「宣伝も兼ねて」山川ご夫妻への熱い思いを書きます。

まず最初に

「札幌時計台講演会は7月15日」

「レイクハウスアット洞爺湖で7月16日17日のリトリート」

よろしくお願いします。

シャーリー・マクレーンの「アウト・オン・ア・リム」で人生が変わった。って言う人と出会うと思わず手を握り締めて

我が友よ!とジャイアンみたいに言いたくなっちゃう。

その人が男性でも女性でも。すぐ友達になれると思っちゃうの。

 

わたしが不毛な結婚生活をしていた時に「アウト・オン・ア・リム」を読んだの。

その後に最愛の父を突然亡くした。

それまでは、経済的安定にすがりつき、世間体をいつも気にしていて、自分が本当は何をしたいかもわからなくなっていたの。

でも、それでいいと。女の子は可愛いお嫁さんになって、夫の言うことをきいて子どもを育てるのが幸せ。ってしっかり刷り込まれていたから。

良い妻であるために頑張るのは、夫のためではなくて、最愛の父の理想の女性になるためだったの。

そして、父とさえ心が繋がっていれば、夫と心の交流が無くても平気だった。

 

父は63歳で亡くなったのだけれど、今となっては早く亡くなってくれて良かったと思う。

わたしが自分の心の中を見つめるきっかけになったから。

親が子どもにする最後のプレゼントがグッドタイミングで死んでくれることなんだと思う。

わたしもグッドタイミングで死なせてね。神様。

 

富も名誉も掌中に収めたシャーリーが赤裸々に語る自分の内側に向かう旅は、わたしのことも枝の先まで連れて行ってくれた。

 

山川紘矢・亜希子。という翻訳者の名前をつくづく見つめ、どんな進歩的なご夫婦が翻訳したのだろうと思い巡らせた。

それから書店でお二人の名前を探すことが習慣になった。

見つけたらすぐに手に取り中身も見ずに買う。

常に在庫僅少だから、見つけたらすぐ買う。

書店で精神世界の本は片隅の狭いコーナーで、新興宗教とヨガの本も一緒になっていた。

 

携帯電話は一部の人しか持っていなかった時代。

もちろんインターネットが何のことかも知らなかった当時のわたし。

片親の家庭が肩身が狭かった頃。

 

「子どもは親を選んで生まれてくる」

今では聞きなれた言葉なのだけれども、「前世療法」(ブライアンLワイス博士)を読んだ時には驚いた。

え、、、じゃあ、この子たちもわたしを選んで生まれて来てくれたのだったら、

母子家庭になることも承知の上ってことよね。

わたしはこの言葉を好きな形に解釈して、丸ごと信じた。

もしかしたら紘矢さんは

「操さん、それは違いますよ。出会った人が運命の人なんだからとことんまで学ぶのです」

って言うかもしれないけれども、もう離婚しちゃったもんね。

 

あの頃は「ニューエイジ」と分類されていた山川ご夫妻が翻訳なさる本のお蔭でわたしは離婚を巡るいざこざや不安から、自分を信じることに賭けることが出来たの。

一番不安だったあの時に、誰に励まして貰いたいのか考えたら、未来の自分だった。

 

笑われてもいいのだけれど、あのギリギリの時にわたしは未来の自分から電話を貰った。ような気がした。

「今は不安だろうけれども、大丈夫。5年後のあなたはとても幸せに子どもと暮らしている。安心して」

って。

思い込みが激しいわたしだから、5年後の自分から来た電話を信じることにして、子ども三人連れて札幌に戻ったの。

その頃のことは、少しずつブログに書いています。

 

未来の自分からの電話の通りにわたしは5年経った時には何とか母子家庭を維持していて、忙しいけれども幸せだった。

遊ぶ時間も贅沢する余裕も無かったのだけれども、相変わらず山川ご夫妻の翻訳する本は迷わずに買っていた。

 

精神世界のことを話す友人も少なくって、心の中で山川ご夫妻を慕っているだけだったのだけれども、ある時緒方紀子さんが、山川ご夫妻の講演会を主催なさることを知り、必死のアピールの甲斐あって、山川ご夫妻を千歳空港までお迎えに行くことが出来たの。

飛行機から降りてきたお二人を見た時には、涙が出そうだった。

 

そしてね、憧れのお二人に会えて感激しているわたしに紘矢さんは

「操さん、あなたにぴったりの職業があります」

と、言ってくれたのよ。

え、、、何?紘矢さん、サンジェルマン伯爵とチャネリングしてくれたのかな。

わたしの天職って何だろう?

紘矢さんが言うんなら、ミサオ頑張っちゃう!

「ふふふ、それはね操さん、あなたは吉本に入ったらいい!ぴったりですよ!」

 

落胆しているわたしに紘矢さんは更に言った

「操さん、パリに一緒に行きましょう。講演会をするんです」

 

当時無職で時間だけはあったの。

でも時間しかなかった。

ところが、その時期長太郎がパリに留学することになっていた。

国費留学?よくわからないけどわたしは一円も出さなくていいのよ。

泊まるところは長太郎のアパートでいいじゃん。

知人に貸したお金が戻って来た。

貧乏なくせにお金貸すなよ!って?

いやいや、お金無い人の気持ちは良くわかるから・・・。

これで2拍子揃った。あともうひとつOK!のサインが出たら行きます神様!と願ったら

突然北大そばのアパートで一人暮らしを始めることになった白二郎。

家賃25000円の築30年経過しているそのアパートの名前が「ハイツフランス」だったの。

お洒落な名前・・・・。

これでわたしの中にGO!サインが出て、生まれて初めてパリに渡ったの。

三回会っただけの友達、ひいちゃんと二人連れだ。

 

パリの講演会主催のビズネア敦子さんにお世話になりながら、フランスを満喫した。

パリってなんてお洒落なの!

道で寝ているホームレスのおじさんもなんだか素敵に見える。

毎朝道路に水を撒いて犬のウンコを流すホースさえ垢抜けて見えて、ちょっと貸してよ。と言いたくなる。

 

留学先にわたしが行ったことで長太郎は辛そうだった。

荷物が部屋を占拠する。遊び疲れて隣で大いびきをかく。フランス語は一言も話せないので、メトロのチケットも買えない。

あれも食べたいここに行きたいとワガママばかり言う。食べていない時は喋っている。珍しい人を見つけるとそのまま着いて行く。

わたしは窓際のトットちゃん?

あげくの果てに、徒歩5分のところを迷って2時間かかった。

ルルドの泉で汲んできたお水を両手に持って彷徨うわたしをフランス人はホームレスと認識したみたい。

長太郎はげっそりやつれた。

 

 

一緒に旅してみると、山川ご夫妻は想像以上に素敵な方だった。

紘矢さんは、頭から金色の光を放射しているようなゴキゲンな方。

エッフェル塔に登るエレベーターの待ち時間に

「僕は毎日こんな体操をしているんですよー」って肩を廻したり、両手を挙げたり。

気がつくとエレベーター待ちのガイジンさんも一緒に体操をしているの。

亜希子さんは、全く気取っていないのに、備わった上品さがあるの。

わたしも亜希子さんみたいになりたい!って直接会うと思うのよ。

紘矢さんがゴキゲンで歩いていても亜希子さんはしっかり地下鉄の駅を確認したり、道順を確かめている。

亜希子さんの美声で「操さん」と、呼びかけられるとぽおっとなっちゃった。

そして、山川ご夫妻と時折メールのやりとりができる程度のお知り合いになれたの。

「お友達」とまでは行かなくても「知り合い」よ!

ずっとずっと憧れていた山川ご夫妻と。

 

苦労自慢するわけじゃないのだけれど、心身共に疲れちゃって眠ればいいのに眠ることさえ出来ない夜に、すがるように読んだ山川ご夫妻の著作と翻訳本。

新しい仕事が決まって嬉しさのあまり飛び込んだ書店で見つけたアッシジの聖フランチェスコを訪ねた「アシジの丘」

当時のわたしには高価だったなあ。

 

会社勤めを始めた白二郎のアパートが(今度は25000円じゃない、キレイな借り上げ社宅)成瀬駅という山川ご夫妻のお家の傍だったという嬉しい偶然にわたしは小躍りしちゃった。

ちなみに講演会の椅子並べの手伝いをした当時大学生の白二郎は

「僕の理想の女性は山川亜希子さんだ」と、言った。

白二郎は成瀬台のラジオ体操に参加して、自家製のお野菜をいただいたこともあったな。

 

そして、わたしが大好きな人が亡くなってしまい、悲しみにくれている時に慰めてくださったのが亜希子さんだったの。

 

偶然アメリカから急遽戻っていらしたことで、お宅に伺うことが出来て亜希子さんと二人でゆっくり過ごしたの。

 

地方住まいだから、トーキョーの有名人に会うことなんてないと思っていたの。

一人で東京に行って、講演会に出席するなんて夢のまた夢だと思っていたの。

でもね、行ってみたら意外と東京は近くって、出会う人はみんな親切で道案内をしてくれたり、荷物を持ってくれたりね。

 

54歳になったわたしは心も身体も自由で

「好きなときに好きなところにいける」とまでは行かないけれど

「好きな人達に会いに行っちゃおうかな」くらいは思えるようになった。

 

友達とのお出かけも、親への電話さえ制限されて暮らしていた20代のわたし。

子どもと暮らせるならば、どんなに仕事が辛くても我慢しなくちゃ。と、思い込んでいた30代のわたし。

今から電話をかけて教えてあげたいな。

大丈夫、自由を楽しむ日が来るから。って。

 

そして、自分を不自由にさせていたのは、他ならぬ自分だったのだ。って今なら良くわかるの。

 

なかなか東京まで山川ご夫妻に会いに行くことが出来ない人はきっといると思うの。

だから、時計台ホールの講演会と、洞爺湖でのリトリートに思い切って来て貰えたらなあ。って思っています。

 

宣伝のために書いたブログですが、わたしの正直な気持ちです。

 

 

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7月15日 時計台講演会の詳細はこちら

7月16日17日 洞爺湖リトリートの詳細はこちら

 

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