六花亭大好き!買い占めたいの!「杏仁豆腐」

六花亭大好き!

今回は「杏仁豆腐」

これね、夏季限定商品なのよ。

そして入荷量が少ないの。

 

初めて食べたとき

「あああ、わたしのバカ!バカ!バカ!」

と自分を大嫌いになりそうになったのよ。

どうして?

こんなに美味しいものが売っているのに素通りしていた何十年(発売されて何年か知らない)

の取り返しのつかないって言う絶望感。

みんな、「六花亭の「杏仁豆腐」知っていたの?

どうして誰もわたしに

「みさおちゃん杏仁豆腐一緒に食べよう」

って買って来てくれなかったの?

あれ、わたしって意外とみんなに嫌われていたの?

って思ったわよ。

 

白い紙コップに蓋がついているなんの工夫もない容器なの。

容器開発のコストを徹底的に削除した社長、六村花夫の鼻息を感じるわよ。

大きめにきった杏仁豆腐が二種類入っているのよ。

クリームこってり味と半透明スッキリ味。

この二種類を入れたところが六花亭天才!と、うならせるのよ。

花夫だけはわたしを裏切らないわ。

昨年は白二郎と毎日買いに出かけていたわけ。

そうよ。わたしはヒマ人なの。

頻繁に行く六花亭店舗では顔を憶えられていて恥ずかしいので

市内各店舗に行くゲリラ作戦。

午前中に行かなくちゃ売り切れの可能性があるのでこの時期は怠け者だけど早起きするの。

 

六花亭の店舗が近づくと周りを歩いている人が全員「杏仁豆腐」を買いに行くライバルに見えてくるの。

気がつくと鼻の穴を広げて、お尻をぷりぷりしながら早歩きになっているの。

流石に走りはしない。

競歩の感覚よ。

それでも売り切れていることもあり、冷蔵ケースの前でがっくりとうなだれる姿を同情されて

「前日までにお電話くだされば取り置きも出来ますよ」

と優しい店員さんが教えてくれたの。

 

でもね。この電話で取り置きをお願いするのは我が家に来客がある場合の最終手段なの。

忙しい店員さんに電話応対して貰うのは心苦しいのよ。

「そんな目立つもじゃもじゃ頭していて無理だよ」

と思われるかもしれないけれども、わたしと白二郎は

できれば六花亭の店員さんに顔を憶えられずにひっそり買ってひっそり帰りたい。

と、思っているの。

 

だから、できるだけ色々な店舗に行って万遍なく買うようにしているわけ。

ある時白二郎が滅多に行かない店舗で「杏仁豆腐」を見つけていそいそとレジに行くと

「あ、いつもの杏仁豆腐ですね!わたしこの店に異動になったんです」

と、声をかけられて、とても恥ずかしかったという報告を聴いてわたしも悲しかったわ。

 

杏仁豆腐販売期間は常に

「今、冷蔵庫には杏仁豆腐は何個ある」

「次はどこに買いに行くか」

と策を練っているわけ。

頭使っているのよ!

 

白二郎がある時

「ねえみさお、今日六花亭に行ったら、お連れ様がもうお買いになりましたよ。と言われたけどもう買ったの?」

と、不思議そうな顔をして帰ってきた。

 

いやあ、珍しく夏風邪ひいて化粧もしないで一日中寝ていたのよね。

ああ、今日は杏仁豆腐買いに行けないなあ。と思いながら・・・。

「じゃあお店の人、勘違いしたんだね」

と、さらりと流していたのだけれど、次にわたしが東京に行っている時にも白二郎は

「お連れ様が今日見えましたよ」

と、言われたそうで、

あらあ、この辺にわたしみたいな色黒のごろんとした六花亭好きがいるんだねええ。

その頃わたしは暑い東京で「杏仁豆腐食べたいな」

と思っていたよ。

と、またさらりと流そうとしたんだけどね。

 

あ・・・・・・。

と何年も前のことを思い出したのよ。

 

札幌から3時間以上離れた街に初めて行った時に入ったお店で

「この間も来ましたよね」

と、言われ。

次に入ったパン屋さんでも

「先週も来てくれてありがとうございます」

と言われたのよ。

「この街にみさおと良く似た人がいるんだね」

と笑っていたんだけど、この杏仁豆腐の一件でわかっちゃったの。

 

みんな、わかる?

 

それ、わたしの生霊だったのよ!

 

その遠い街には実は大好きな人が住んでいて、寝ても醒めてもその人に会いにその街に行くことばかりを考えていたわけ。

 

実際にその街に行く前から。グーグルマップ見てその街に行くイメージング三昧していたから生霊が先に行ったのよ。

恋の力って凄い。

違う街でうろうろして目撃されちゃうのよ。

 

そ、そして六花亭の杏仁豆腐凄い。

売り切れが心配で生霊になって売り場うろうろさせるんだもん。

 

「恋心募って生霊になる」自分のことは

「ま、昔のことよ」と許せるんだけどね。

「杏仁豆腐欲しさに六花亭近辺をうろうろする」

ってもう、人としてどうよ。

 

色黒のごろんとしたもじゃもじゃ頭のオバサンが六花亭のそばにいるのを目撃したら、話しかけちゃだめよ。

 

それきっとわたし。もしくはわたしの生霊よ。

周りの人がみんな「杏仁豆腐」を狙うライバルに見えている戦闘態勢だからね。

わたしをここまで狂わせる「杏仁豆腐」は1つ270円。

昨年までは250円だったのが値上げしたの。

たった20円の値上げでこの味を保ってくれる六花亭はホントにエライ。

六村社長の心意気を毎日感じているわよ。

そしてね、できればお店でいただくプラスチックのスプーンじゃなくて、金属製のスプーンでもなくて、小さめの蓮華で食べて欲しいのよ。

美味しさが増すから。

毎日せっせと貯めている六花亭ポイントカードで貰える商品に、お花の模様の蓮華があったらいいのにな。

あ、でもワガママ言わない。

言わないから来年も絶対に「杏仁豆腐」販売してね。

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