日記2019/01/09 「三日月」「ケララに行く」「ミックススパイス」

●三日月

今夜はほそーい三日月。可愛いな。赤ちゃんの爪みたいに細い月を見ていると突然長男の長太郎が赤ん坊の頃を思い出した。初めてわたし専用の小さい生き物を手に入れて夢中になった。爪を切るとその小さな三日月を見て可愛さに身悶えした。

小さいは可愛い。小さいが可愛いを感じるのは可愛くない大きいと比べるから。大人たちの可愛くなさにげんなりし、我が子長太郎の可愛さにうっとりしたあのめくるめく日々。冷静になってみるとあんなにブサイクだった赤ん坊がどうしてあんなに可愛く見えたのだろう。これがそのことを書いたブログね→脳がエラーを起こしたとしか思えない。

小さな三日月の爪に身悶えした日から2年過ぎると双子が生まれた。だから爪は両手両足×3人分で60

60の爪を切る時間がわたしには無かった。そして手仕事をしない赤ん坊の爪は次々と伸びる。

切った爪を捨てる余裕もなく床にちらばった薄くて鋭い爪が足の裏に刺さる。

ブサイクな赤ん坊だった長太郎とは随分と会っていないが日本の端っこで地味に暮らしているのだろう。

 

●ケララに行く

3月にケララに行って、南インド屋の料理教室を開催するの。面白そうでしょ。内容をよく確認もしないで申し込んでくれる方々がいてホントに有り難い。集客しないで開催出来るってホント気楽よ。

白二郎が現地の食材で料理するの。そしてわたしは洗い物。つまり自宅でやってる料理教室と何ら変わらないじゃん平気平気。と。

でも家を一歩出るとそこはインドなんだよね。そしてわたしは方位磁石を母亀子のお腹に置いてきた女。方向音痴だけではないの。縮尺音痴って言うのかな。長さ大きさ容量がよくわからない。鍋に入っている料理がタッパーウエアに収まるかがわからない。「あと20メートルくらい行って右に曲がる」の20メートルがどれくらいかわからない。しかも最近じゃハズキルーペをかけているので益々大きさが混乱している。「5分くらい経ったら」の5分の感覚もわからない。「あのね、この間ね」のこの間が10年以上前で「みさおのこの間ってどれくらいの幅なの?」と呆れられる。

ちなみにわたしの中では新しいお札になったのが「この間」で、しかもその新しいお札は聖徳太子から福沢諭吉になったとき。

つまりわたしは実生活においてかなり「使えない女」なの。時間も距離も大きさも全部ごちゃごちゃ。

不思議と大きい事故にも遭わずに幸せに暮らしているのは、何事も完璧じゃないと気が済まない気質が祟って62歳で死んだお父さんが守ってくれているんだわ。と思いたいけど違うね。父は母や姉を心配して見守っていてわたしのことは「こんなにテキトーでも平然としているから大丈夫だな」と目を離してる。わたしそういうことに敏感だからわかるの。

 

でね、こんなわたしと言葉も通じないインドに行ってくれる心優しい勇気のある参加者の皆さん。

わたしいまガイドブックとケララ関係のブログ舐めるように見ています。でも期待しないでね。でもねもしも空港で重量オーバーで加金されそうになったらバッグの中の服を重ね着して減らしてあげるし、失礼な空港職員がいたら日本語で堂々と喧嘩するから。そういうことは出来るの。

 

●スパイスミックス

そのうちに、暇が出来たら、落ち着いたら、良く考えて、準備が整ったら。と、怠け者らしい理由をつけて先延ばしにしていた南インド屋オリジナルのスパイスを今年こそ発売するの。あれこれ夢想して皮算用してそれだけで充分満足して昼寝して忘れるいつものわたしなんだけど、これ以上怠けると壮二郎に追い出されるから働くわ。

ここだけの話、スパイスの袋のイラストも描いては飽きて投げ出し、空気をしゅーって抜く器械(名前忘れた)もとっくに買って1回だけ使ってもう飽きたの。

 

 

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