●ピッピたん
南インド屋の発送作業をする。
六花亭のお菓子を食べる。
長々とお風呂に入る。
ばかりしているわたしの楽しみは庭に来るピッピたん。(雀と四十雀)
美味しくないナッツを庭に撒いてみたら集まってくる雀と四十雀の可愛らしさに夢中になっちゃった。
高校生の頃、父が雀に餌付けしていたっけなあ。とあの頃の父の年齢を軽く超えていることに驚いたり。
ピッピたんが「隣のばあば」の板前もびっくらの、五分刈りみたいに刈り込んだ芝生の方に行くと
「ああ、そっちに行くとばあばに叱られるよ。舌を切られたらどうするの!」
と、心の中で「舌切り雀ごっこ」を延々としたり。
多数派の雀はちょっと動きが鈍くて、美人の四十雀の方が動きにキレがあるということもわかった。
敏捷な美人が来ると嬉しいけれど、「その他大勢」の雀のどんくささに自分を投影して応援したりね。
ああ、楽しい。
壮二郎の友達が
「庭で雀を餌付けすることに憧れている」
という話を聞いて嬉しくなっちゃった。そうよみさおの生活に憧れている人がいるのよ!フフン!
どうやら子どもの頃に雀の餌付けにチャレンジしたのだけれど、田舎なので周りが田んぼだらけなんで来てもらえなかったらしい。
そうよね。庭に撒いた古米より、稲穂から直接とれたて新鮮のお米を食べたいよね。
急に寒くなった11月のある日からぱったりとピッピたんが来なくなった時には心配しちゃった。
みさおのピッピたんが寒波で死んじゃったのかなあ。って。
三日目に2~3羽が現れた時には
「ああ、ピッピたん生きていた!」
と喜んだわよ。
雪が積もってからは軒先に餌を撒いて、ピッピたんのお邪魔にならないように、窓際に行くのを遠慮したりね。
気を遣っているのよ!優しいおばあさんなのよ。わたし!
でもね、昨日も一昨日もピッピたんは姿を見せない。
早番チームはどうやら餌を食べている様子だけれど、なんたってわたしが起きるのは10時過ぎ。
(早番のために夜に餌を撒く優しいわたしよ)
中番チーム来ないわねえ。
みんな寒くて辛い思いしてるのかなあ…。
部屋の中で物陰に潜んでピッピたんを待つのにも疲れちゃったよ。
こんな時は甘いものよ。と
川沿いの道を歩いて六花亭森林公園店に向かったの。
なんだよなんだよ、いっぱいいるじゃんよ。
川沿いの枯れ木に雀も四十雀もわんさかいるのよ。
ねえ、この気持ちわかる?
例えるならばわたしが場末のスナックのママ。
お得意さまの「クーさん」が最近さっぱり来ないなあ。病気でもしているのかしら。と心配していたのに
繁華街の高級店に行ったら、クーさんはそこで美人のホステスさんはべらせて大宴会をしていたのよ。
思わず目を逸らす場末のスナックのママの気持ち。
わたしはあなたの本命ではないのね。
そうよわたしは場末の止まり木。
あなたの気まぐれを待つだけの女よ。
ちあきなおみさん!復活の時よ!わたしのこの気持ちを歌って!
●ちょっとバカなの
57歳にもなっているから自分のことはよくよくわかっていうつもりなんだけど、わたしってちょっとバカなのかなあって新たな発見をすることがあるの。
自慢にならないか。
yahooニュースで、保育園児が顔に描いたいたずら描きを消そうとした保母さんがメラミンスポンジで消そうとして火傷状態になっちゃった。って記事を読んだ時には
「この保母さんバカじゃないの?」
って思った。
子どもの柔らかい肌にメラミンスポンジなんて絶対ダメだよ!
と、憤ったね。
壮二郎に思わず報告したわよ。
「聞いて!こんなことをする保母さんがいるのよ!子どもを預かる人としてあってはいけないことよね!」
「メラミンスポンジでこするって、ヤバいやつでしょ」
「そうそう!メラミンスポンジでよ!こんなことしたのよ!」
と、つい自分の両頬をメラミンスポンジでこすってみたの。
そうよ。
いまわたしの頬は赤く腫れている。
言えることは、メラミンスポンジで頬をこすってはいけないということ。
うっかり間違えて保母さんにならなくて良かった。ということ。
そして自分で認識している以上にわたしはバカなんだな。ってこと。
●上京日記その①
保江邦夫先生の講演会に参加したのよ。
東京ドームのすぐそばなの。
保江先生の講演会って男性が多いのよね。
「ホントに真っ当なオジサマ」、「あきらかなイカレ」に混ざって「和製ミックジャガー」みたいなのもいたぞ。
いつも完璧なサポートをしてくれるSちゃんが一番乗りで並んでくれて、最前列真ん中という素晴らしい席だったのよ!
あれ、辛〇な〇子ちゃんも来てるー!
目閉じているのは寝てるんじゃないよね。まさかね。
ハートで聞いてるんだよね。きっと。魂で参加!ってのよね。
今回のお話も「うひゃー!」っていう内容だったのよ。
ユダヤの民が日本に来ていたってー!
えー!ユダヤの民は元々は東アジアの人種だったの?
じゃあ、ユダヤの商人のシャイロックはユダヤの新参者だったってこと?
どうりでわたし、フランスで
「ミサオはユダヤのオバサンの顔だね」
って言われたのよ。
フランスの民はユダヤの民がこういう平たい顔だって知っていたんだ!
イエス様が〇山にいらしたのー?
そしてその子孫がまだ現存しているって?
えーー!天皇陛下ってーーー!
と、次々と驚きの話があってね。
お会いするのは4回目の保江先生は、今までで一番声に張りがあってお元気そうだった。
そして、顔認識能力が激低のわたしにとっては、髪がもじゃもじゃで迷彩柄の服でシャツをズボンの中に入れていたら誰でも保江先生なんだけどね、お会いするたびに
「あれ、こういう顔だっけ?」
って思うのよねえ。
写真でも動画でも保江先生の顔は飽きるほど見てるのに、なんだかおかしいよねえ。
あ、おかしいのわたしか。