六花亭大好き! 雪をも焦がす情熱の福袋

六花亭大好き!

寒い北海道に住み続けるのは六花亭があるからよ。

もしも六花亭のお菓子が美味しくなくなっちゃったら(考えるだけで絶望する)

もうさっさと暖かい街を探すわよ。

ねえねえ気がついてる?わたし最近元気ないのよ。

だって寒いんだもん。

ほぼ日がな一日もおっとして暮らしているのよ。

寝坊したと思ったらもう薄暗くなって、一日が短いわ。

料理教室の手伝いと、お正月営業の準備と3月のインドツアーの準備があるんだけどね。

(あ、これさりげなく宣伝ね。「日曜月曜料理教室、正月2,3,4,5,はとれび庵で営業、3/22からインドツアー!」リピートアフターミー!)

 

そんなうすぼんやりした日々を送るわたしが突然やる気満々になったの。

だって12/10は六花亭の福袋の予約開始の日なんだもん。

昨年までは初売りに並ばなくちゃ買えなくてね。

無理です。絶対無理です。

初売りってすんごい人出なのよ。

我が家は大晦日だからって紅白観たり除夜の鐘突く習慣はないけど、元旦だって普段と変わらず寝坊するんだもん。

でもね、福袋が今年から「予約制」になったのよ。

「ひとり一袋」だから、白二郎も動員するつもりが足を挫きやがったのよ。

自宅療養中なのよ。

チッ、使えない奴。

 

朝10時の販売に合わせて新札幌イオンの六花亭に並ばなくちゃ。

どんなことがあっても寝坊できないと、うつらうつらしか眠らずに近所中の鶏を起こす勢いで早起きしたわよ。

やれば出来るのよ。早起き。

 

早々と起きたもので身支度をしたあと眠くなっちゃって、でもここでうっとりとストーブの前で転がってしまったら

全ての努力が水の泡となってしまうわよミサオ。(と言っても早起きしただけなんだけどね)

老眼と数字認識能力欠如で何かとミスが多いのだけど、出かける時間に目覚まし時計まで合わせる周到さ。

やれば出来るのよ。わたしだって。

 

10時の開店に間に合うように周到な厚化粧で外に出ると、あ、久しぶりのこの高揚感。

歩調に合わせて力強く歌うのは

「思い込んだら試練の道を行くが男のど根性」

そ、巨人の星のテーマよ。

近所にある大型ホテルから中国人観光客の団体さんが出てきたのだけれど、これが全員ライバルに見えるわけ。

中国マネーで六花亭の福袋予約券を買い占めるんでね?

そしてそれをネットで高額転売するんでね?

ゆ、許さないわよ!

八島操56歳大和撫子の意地にかけても不当転売は許さない!と横並びで歩く団体の間に割り込み早足で追い抜かすわけ。

鼻息荒く、凍った道を小走りに進む。

絶対に負けない!負けるもんか!

青信号がピコピコしているところをダッシュする。

あれ、いまわたし闘争心の塊になっている。

この感覚はいつ以来だろう。

そ、そうか。杏仁豆腐を買い占めるべく早起きしていた夏のわたしにもどっているんだ。

あ、そうか。うすぼんやりして暮らしていたのは、欲張り心が失せていたからなんだ。

 

転びもせずに六花亭の前に着くともう人が並んでいるわけ。

半分耄碌した普段は絶対に留守番組のじいさんを連れてきているばあさん。

車椅子の母親同伴のおばさん。

そうよ、1人一枚の予約なんだもん。

とにかく人間であればいいのよね。

ああ、子ども3人と暮らしていたあの日々が懐かしい。

躊躇わずに学校を休ませて並ばせるのに。

大家族の人っていいな。

おそ松くんちだったら8個買えるのにな。

あ、お父さんは仕事だから7個か。

左門豊作が羨ましいよ。

あれだけ兄弟がいっぱいいたら福袋何個買えるんだろう。

あ、左門家は貧乏だから福袋買えないか。

などと矢継ぎ早に色々思いつくのは、福袋購入によって脳が活性化したってことなんだよね。

無事に福袋引換券を手にしても一度活性化したわたしの脳は暴走したままなのよ。

 

ねえねえ、六花亭の福袋の中身って何なんだろう。

もう、妄想が止まらないの。

お菓子だけじゃなくて、あの花柄の福袋限定グッズが入っているといいのにな。

花柄の便箋と封筒とかね。

花柄のハンカチとか、Tシャツもいいな。

あれ、ネクタイやターバンもいいな。

そうだ!六花亭の模様のウェディングドレスがはいっていたらいいのになあ。

福袋はちゃんとサイズ別にしてね。わたしはL、いやいや結婚する日までには痩せるんだからSにするわ!

ああ、どんどん夢が広がる。

六花亭の花夫記念館の招待券!

花夫の生誕の家は保存して移転展示してるのよ!

あとね、花夫のお母さんのスヱさんの名言の色紙!

花夫の修行時代のパラパラ漫画!

花夫着せ替え!

花夫人生のすごろく!

花夫カルタ!

もう止まらない。

誰か助けてーーー!

 

追記

妄想が止まらずについに花夫カルタをこつこつ作りだしたわたし。

そんな暇あるんなら部屋の掃除しろよという白二郎の視線が痛いです。

LINEで送る
Pocket