みさ日記「ダメ人間」「テレビショッピング」「六花亭喫茶室森林公園店」

●ダメ人間

朝だと思ったらもう1時ちょっと前だった。

さすがに壮二郎が「みさお、生きてる?」と声をかけたので目が覚めた。

疲れているわけでもなく、夜更かししたわけでもないのに昼過ぎまで寝ちゃうダメ人間。

あ、昨夜寝る前に「小腹が空いた」気がして、鶏もも肉をスキレットで焼いたのを食べたんだった。

お肉の上にステンレスのお皿載せてその上に薬缶を載せて押し潰して焼くと美味しいのよ。

鶏肉には「トリプトファン」があってよく眠れるんじゃなかったっけ。

これから寝る直前の鶏肉はやめておかないと。

そうそう、大枚はたいて買ったマドモアゼル愛先生のソルフェジオ周波数のチューナー。

確か聴くと眠くなるって書いてあったっけ。

まさかのダメ人間製造チューナーじゃないよね。

 

自分のダメ具合を認識した時にすること。

それはすぐに「もっとダメな人」を探してホッとすること。

下野さんにメールしてみた。

「おはよう。いま起きたんだよね。」

「おはよう。俺は4時半から起きて二度寝した。そしてこれから昼寝だな。」

ヨシ!ほっとした。

いいぞいいぞ。

 

目を覚ますためにコーヒーを飲んで、眉毛とアイライナーのみの化粧で新札幌の街中に出る。

六花亭で「みさおのおやつ引き出し」を充実させるために買い込む。

大平原は一個125円だもんね。

ああ、125円で買える幸せよ。

花夫の大きな愛に包まれる瞬間よ。

 

家に戻ると4時半なので夕寝をする。

起きたらもう8時なので、明日の燃えるゴミをまとめて夜の闇に紛れて出す。

みさおの仕事終了。

壮二郎が淹れてくれた「ほうじ茶チャイ」で血糖値を上げてから

「牡蠣とインゲンのパスタ」作って貰ってもう今日は終わる。

ストーブの前で布団を温めてふかふか。

これを幸せと呼ぶの!

これでいいの!

 

 

●テレビショッピング

わたしはお金の計算も貯金も投資も出来ない。

あるお金だけを使って、カードは一回払いしかしないで、他人にお金を借りることは決してしない。あ、財布忘れた時は別ね。

わたしを養ってくれる男性はどこを探してもいそうにないのだけれど、わたしに詐欺を働く人もいそうにない。

だってわたし資産価値ないんだもん。

わたしを質に入れても初カツオは買えないって本人が一番知ってるもんね。

人買いに攫われる心配も、女郎部屋に叩き売られる心配もないからホントに安心。

臓器売買ビジネスだってこんな古びた内臓いらないし、ヘアドネーションでさえわたしの髪の毛はいらないでしょ。

「あはは、楽チン安全!」

と、のびのび暮らしているのだけれど、どうもモテない。

モテない理由は色々あるのはわかっているのだけれど、最近また一つわかった。

わたしは町を歩いていて勧誘に引っかかってバカ高い化粧品を買わされたことも、一人暮らしのアパートで「消防署の方から来た」人にバカ高い消火器を買わされたこともない。

宗教にも誘われたことないし(デパートは宗教の巣だからね)テレビショッピングで間抜けな買い物をしたこともない。

 

そうよ。テレビショッピングよ。

わたしの友人知人のモテる女を観察して気が付いたことがね。

どうもテレビショッピング好きな女はモテるんじゃないかということなの。

テレビショッピングの煽り文句を鵜呑みにしてあれこれを買っては失敗するんだけれど、勿論へこたれない。

そんな彼女を稼ぎの良い夫が

「仕方ないな」

と苦笑いしながらも愛でて

「オレがしっかり稼ぐよ」

と気持ちを新たにするんだよね。きっとね。

そ、愛の循環!富の循環!

わたし、滞っているんだわよねえ。

この滞りを突破するウルトラCを誰か教えてーー!

あ、わたしテレビショッピングで買い物はしないけど、ガンガン売る自信はあるんだけどね。

益々モテないわよねー。

●六花亭喫茶室森林公園店

天気が良いと30分歩いて「六花亭森林公園店」の2階喫茶室に行くの。

なんと!コーヒーは貯めに貯めた六花亭ポイントカードの25ポイントでお替り自由のお茶菓子付きよ!

札幌駅前本店の2階喫茶室は、観光客を意識してお洒落な造りなんだけど

(白を基調とした内装にあの花柄のクッション)

厚別区の外れにあるここはちゃんとダサい。

椅子やテーブルも

「いつから使ってるの?」

という、よく言えば落ち着いた。

厚別区民が「気後れしない」テイストよ。

マメに取り換えているお花も

「微妙に外した」色使い。

メニューもね、花夫の母スヱの得意料理へのオマージュっていうの?

「十勝強飯定食」734円ってのもあるわけ。

たまーに食べるんだけど美味しいのよ。あ、ホントよ。

色んなお豆が入ったおこわにお味噌汁に副菜(味濃いめのひじきとか切干大根)お漬物までついてくるの。

三世代家族が来て、年寄りはおこわ、夫婦はピザ、子どもがホットケーキ。っていう感じね。

ピザも美味しい。

12月まであった「牡蠣とほうれん草のクリームソースのピザ」はおいしいし、通年ある「クアトロ・フロマージュ」にはちゃんとブルーチーズがはいってるしね。

でもね、「十勝強飯定食」を食べる人がそばにいると、店内が

「田舎のスキー場の食堂の香り」になるのよねえ。

特に最近は大根のお漬物がついてくるので、大根臭が苦手なわたしはしょんぼりしちゃうの。

しかも、今年は特に「コートのカビ臭」が強いのよ。

普段は季節の変わり目に「押し入れから出したんだな」ってカビ臭がするのだけれど

ここ、札幌では今年は1月過ぎてもカビ臭が強い。

夏の気候のせいなのか、カビ臭がするとくしゃみが出る体質のわたしはけっこうしんどいの。

大根とお味噌汁の香りにカビ臭がすると

「ここは田舎の婆さんの家か?」

状態になるの。

あ、でもいいのよ。

我慢するわよ。

だって六花亭喫茶室大好きなんだもん。

冬道30分歩いて通うくらい好きなんだもん。

花夫の心意気で成り立っている六花亭喫茶室(だと思う)

悪口書いたけど、やめないでね。

やめないついでに「窯出し大平原」の提供してくださらないかしら。

急に丁寧語になるくらい愛しているのよー。

 

 

 

 

 

 

 

 

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