山川ご夫妻とわたし その6「カミーノ」

山川ご夫妻の時計台講演会と洞爺湖リトリートに向けて、改めて著作、翻訳を読み返しています。

 

「カミーノ」2001年に出たこの本を見つけた時、大喜びで手にしてレジに直行。

いつもの書店にちょっぴりだけど平積みになっていたのが嬉しかった。

ところで「カミーノ」ってなあに?

シャーリーの今までのゴキゲンなラインナップはいずれも顔写真入りで

いつものあれの続きね。

と安心かつワクワクだったのだけれど、「赤毛のアン」を思わせる表紙は

もしかして心温まる童話チックなアレじゃないでしょうね?とちょっと不安になっちゃった」。ゴメンナサイ。

 

読んでみたら、すっごーい!

カミーノってね、スペインのサンチャゴ・デ・コンポステーラまでの巡礼の道のことだったの。

みんな憧れの「サンチャゴ巡礼」

パウロ・コエーリョも行ったあれよ、あれ。

我らがシャーリーは(お友達感覚)やっぱり凄いわよ。

60才過ぎても800キロの道を歩くのだから。

お化粧もせずに、髪の毛もバサバサになり、それなのにカメラマンに追いかけられ。

誰かに頼まれわけでもないのに(大きい意味では呼びかけられたのだけれど)歩くの。

 

ホントにくだらない例を出して申し訳ないのだけれど、数年前にわたし福山雅治のコンサートに行ったの。

大雨で、地下鉄駅からコンサート会場まで下着まで濡らして歩いたの。

誰に頼まれたのでもなく、ただ福山雅治の顔を見るために黙々と犀のごとく雨の中を歩く自分の姿。

その後、福山雅治よりも伊勢谷友介の方がかっこいいって龍馬伝見て気がついたんだけどね。

福山雅治からの呼びかけだったら2キロ歩くのが精一杯です。

もう出来ません。

 

シャーリーはその400倍しんどい道を歩いたのよね。

 

わたし、歩きたくなっちゃった。

初めて読んだ時からざっくり15キロは体重増えているし、年も16才増えちゃったんだけれども

ダンスで鍛えた身長170センチのシャーリーと、昼寝ばかりしている純日本人体型のわたしの脚の長さと筋力では、進む効率二分の一だろうと推測されるのだけれども。

 

思い込みの激しいわたしだから、カミーノを歩く自分をありありと想像できるの。

ユニクロのシャツに短パンっていうお洒落指数ゼロの服装かな。

足の指が豆だらけになるって言うから、五本指のソックスを履いて、靴は仙台のフラッツ102コンフォートでオーダーしよう。

あっという間に白髪が伸びるから、髪は短くして行こう。

無駄毛を処理する時間も無いから永久脱毛も必要ね。

あ、その前に体重を落とさないと。

背負ったリュックに帆立貝の目印。

もう、性別不明の国籍不明。あ、体型で日本人だとわかるか。

シャーリーによると巡礼中に恋に落ちる人もいるみたいなんだけど、神様、そこまでは望みません。

 

子どもも大人になり、わたしがいなくても自分の暮らしを晴々と楽しんでいる今ならば行ってもいいのかもしれない。

 

 

実は5年前にカミーノに行こうと決意したことがあったの。

 

山川ご夫妻がカミーノ巡礼を企画しているとパリの敦子さんから聞きつけ

これは吉報、まずは路銀よ。飛行機代ね。

と、大慌てでパートタイマーの職に就いたの。

ところが、鞍馬山を歩いて疲れちゃった紘矢さんが

「僕、もうカミーノに行くって考えてもワクワクしなくなっちゃった」と中止になったの。

旅費を稼ぐために始めたパートの仕事は思いの外楽しくて、色んな出会いがあり、結局息子と南インド料理の店を始めるという違うカミーノを歩いたの。格好良く言うとね!

 

最近仲良くなった智子さんのご主人はイギリス人で、毎年お里帰りのついでにカミーノを歩いているそう。

「普段は日本人に囲まれて暮らしている彼は、自分がヨーロッパの人間だってことを思い出すために歩いているのかな」

って智子さん。

サンタクロースみたいなお腹が、戻って来るとスッキリになっているそうです。

ってことは、体重落としてから行かなくても大丈夫!ってことかしら。と甘い予測もできるわけ。

ちなみに智子さんのご主人は信仰心から歩いているわけではないそうで、ヨーロッパ人としての自分を見つめるためにだそうなので(又聞きだから詳細不明)よく「四国のお遍路さん」と並べられるサンチャゴ巡礼なのだけれど、どちらかと言うと「東海道五十三次」みたいな感覚なのかな?

違っていたらごめんなさい。

 

そ、今思い出したのだけれど、あの24時間テレビが最初に始まった時は、今ほど感動!を売りにしていなくて、「コント55号」の欽ちゃんと二郎さんが司会だったの。

昭和の少女達よ、思い出して!

そしてね、集まったお金で東海道五十三次に松の木を植える。って話だったのよね。

あれ、どうなったのかなあ。

誰か教えて。

 

話戻って、シャーリーが歩きながら体験する数々のことは、最初「赤毛のアン的なほのぼの?」と鼻白んだわたしが、許してください!と謝らなければならないものだったの。

今までのシャーリーの作品を越える驚きで、これ書いていいのでしょうか?と心配になるくらいに。

こんなことを見てしまったら、もう戻れないでしょ。

あ、違う。これはシャーリーだから見ることが出来たの。

わたしが歩いてもこんなぶっ飛び体験はしないわ。

でもいいの。

わたしにぴったりの体験がきっと出来る。

 

一緒にカミーノに行く人募集しています。

わたし方向音痴でトイレも近いので、きっと足手まといになるけれども。

スペイン語はおろか、英語も殆ど出来ません。

でも、愛想が良いのが取り得なので、ガイジンとも仲良く出来ます。

シャルルドゴール空港で、預かり荷物の追加代金を徴収されそうになって、日本語だけでフランス人と言い争いになって勝ちました。

やるときはやります。

 

路銀はこれから作ります。

 

「カミーノ」の内容についてはここではあまり書くことはできないの。

あまりに壮大で、わたしが説明できることではないから。

ただ、今回読み直して、シャーリーの大切な友人、病の床にいるキャサリンについての記述でわたしは泣きました。

この世界を卒業して行く人との友情の切なさ。

この切なさは16年前のわたしにはわからなかったことです。

 

わたしとカミーノに行ってくれる方はこちらまで

bocellisogno@gmail.com

 

 

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